実家のリフォームが始まりました。
まず、リフォームをすることになったきっかけですが、昨年8月に母が熱中症で倒れて緊急搬送後即入院なりました。ひどい脱水症状もありましたが、発見が早かったがラッキーだったと言われました。しばらく点滴等で体力が戻るまでの入院することになりました。ただ入院先の病院からは退院しても一人暮らしは難しいと言われ、要介護認定を申請し、退院後入所できる施設もいくつか見学をして、退院したら入所出来るよう手続きをしました。施設に入ってもたまに帰宅し、自宅でも過ごしやすいように、バリアフリーや水回りを新しくリフォームすることを母と話して決めました。その時は私も実家に引っ越そうと思い、それも母に伝えました。実家のあるエリアは下水道が整っておらず、市から浄化槽への補助金の案内も来ていたので、この期に浄化槽にして、そして井戸水から水道へ切り替えもしようと思っていました。
築58年、途中で増改築はしていますが、断熱もない、暑い、寒い木造住宅です。北道路に面し、玄関も、キッチンも北側、リビングは東側と、日中一番日が当たる南側の和室は普段誰も使わない間取りでした。なのでせっかくリフォームするなら、大幅に間取りも変更して、リビングもキッチンも南側に移動し、母の部屋も東南の門、明るくて、温かい場所にしようと思いました。
先ずはネットやYouTubeでリフォームに力を入れている工務店二社に問い合わせをして、実家も見てもらい、希望の間取り、リフォーム箇所の内容をお伝えしました。それで間取プランの提案してもらえるようお願いしたのですが、なるほど〜!と頷くようなプロ目線のプランを期待していたのに反し、残念ながらあまり使い勝手の良さそうなプランではありませんでした。もちろんそこから変更希望箇所等を何度かやり取りして希望の間取りにしていくのでしょうが、そのプロセスよりも、自分でアプリを使って希望の間取りを作って、こちらから希望の間取りを提案する方が早いのではと考え、毎日間取り関係の情報をネットで検索したりして、間取り案を作り、実現可能かのチェックを工務店にお願いするというやり取りが始まりました。リフォームなので既存の間取りから変更可能な箇所、変更できない、撤去出来ない壁、柱があり、それは素人の私には分かりませんで、都度工務店の担当者に確認しながら、この壁は移動出来るか?この間取り変更は可能か、と確認しながら間取りを決めていきました。
ある程度間取りが決まった時点で、その二社に見積もりを出していただくことにしました。その時は敷地内にある小屋の解体、そして庭の庭石の撤去、植木の撤去もお願いしました。庭は南側、西側にあり、そこには大きな庭石がゴロゴロとあり、大きな松の木、槇の木、その他背の高い植木が何本もあります。今のままの植木を維持するのは年間の剪定代が結構掛かるのは母から聞いていたので、この機会にスッキリ除去してもらおうと思っていました。その時に言われたのが、まず庭石はそのまま撤去できないので重機を入れて砕いて小さくする必要があり、その重機を庭に入れるには塀を壊す必要もあるので費用的にも結構掛かるとのこと。
玄関前には26年前に亡くなった父が丹精込めて剪定していた松の木がありました。父がなくなった後も毎年の剪定を植木屋さんにお願いしていました。松の木の剪定は手間がかかるのでお願いできる植木屋さんを探すのは結構大変です。そんな大切にしていた松の木ですので、どこか引き取ってもらえるところはないかなと探しましたが、結局引き取り手もなく、最終的にはこの松の木も処分することにしました。松の木が大きくて玄関が暗くなってるのも気になっていましたし、玄関前のスペースは道路側なのですべての植木、庭石を撤去して駐車場のスペースにしようと思いました。
リフォームの見積が出た時はびっくりしました😭。新築の家が建つくらいの金額です。それで仕方なく小屋の解体と庭の庭石の撤去を諦めました。それでも依然結構な金額です🥲。
工務店から4月から建築資材を含め、いろんなものが値上がりするので3月いっぱいまでの契約を勧められ、どの工務店と契約するのかも早く決めなきゃと感じていた頃、2月14日に母が亡くなりました。その時は一瞬、リフォームする目的も無くなったかな、と思いましたが、実家をそのまま処分したくない、リフォームして自分が住みたいと思うようになっていたのと、妹や叔母達もこの家が無くなるが寂しいとのことでしたので、そのままリフォームして自分が住むことに決意しました。
実家のエリアは今住んでる博多と比べ、めちゃくちゃ田舎です笑。便利も良くなく、今みたいに徒歩でふらりと飲みに行ったりも出来ませんし、スーパーやコンビニも車がないといけません。サロンとしてもクライアントさんの利便性を考えれば段違いに悪くなると思います。でもずっと田舎の方に引っ越したいと思っていました。それで糸島方面の物件を探していました。もう一年以上に渡り、何件も物件を内見しましたし、糸島市役所の住宅探してますコーナーに登録もしていました。それでも自分の気に入った物件が見つかりませんでした。それも今思えば実家に帰る流れだったのかと感じます。多次元の自己調整で必要な行動として「実家に戻る」が選ばれることも何度もありました。田舎に引っ越そうと思ったのは、地面に近いところで住みたい、星が綺麗に見えるところに住みたいという思いが強くなって来ていました。今はマンションの11階で見晴らしは良いのですが、大地から遠いと感じています。駅チカなので星も綺麗には見えません。自分の理想の住環境はやはり田舎の戸建てだと感じ、糸島方面の物件を探していましたが、糸島で出る物件の多くは糸島の住宅地、のどかな自然は周りにありますが、物件は住宅街の中、という感じでピンと来ない物件がほどんどでした。そして糸島の多くが都市計画法で市街化調整区域であり、サロン等の営業は出来ないエリアが多く、これもネックになっていました。
では実家の方はどうかというと、糸島以上に田舎です笑。海(有明海)は近くにありますが、糸島のようなビーチはありません。湾岸地帯です。ただ周りに住宅はありますが、そんなに密集はしていません。家庭菜園をするには十分以上の畑があります。広すぎる庭!笑 庭も畑もすぐに草茫々になります笑。でもリフォームすれば住みやすくなることも確かです。念願だった薪ストーブも設置出来そうです。小屋(もともと車庫)もちょっと手直しして作業スペースにも活用出来そうです。星も意外に綺麗に見えました。そういったポテンシャルも感じ始めて、自分がやりたいことや、理想の空間を実現出来るのは実家かもしれないと思い始めました。それで母が亡くなっても、リフォームの続行を決意し、そのまま自分で住もうと思うようになった理由になります。
3月に入り、母の諸手続きをしながらも、そろそろ工務店を最終的に決めて契約をしなきゃいけないと思っていましたが、今ひとつこの工務店に任せたい!と感じるところがなく、同時にネットで他の工務店を探したり、4月からのリフォーム関係資材の値上げというタイムリミットにいろいろと迷っていました。そんな中今回お願いすることになった工務店とネットの情報から知ることとなりました。早速連絡して実家を見てもらい、見積もりをいただきました。間取りはすでに決まっていたので、話も早く、見積額も他社に比べて良心的でした。資材の値上げに関しても住宅機器メーカーの値上がりは多少あるが、木材等は変わらないと教えてもらい、焦る気持ちも一気に収まり、いらっしゃった担当者の方の印象もよく、こちらの工務店にお願いすることにしました。
その後正式に契約し、リフォームも5月19日にスタートすることになりました。
リフォームが始まる前にしなければいけないことがあります。それは家の中のものをすべて撤去しなくてはいけません。母のお墓(樹木葬)でお世話になったところからの紹介で遺品整理業者の方に自宅の整理を見積もりいただいたのですが、結構な金額です。そこで自分で処分できるものはコツコツと処分を始め、費用を抑えようと考えました。衣類、本類、布団、毛布類、捨てられない世代の母は何でも取っておく、そういう考えだったので、本当いろんな物が溢れていました。特に本好きだった母はいくつもの本棚に本がびっしり、そして昭和に家庭にはよくあった百科事典、文芸集、美術集など、重たい書籍も沢山ありました。市のごみ処理施設やリサイクルセンターに何度も車で捨てに行きました。同時に近所のリサイクルショップに買い取ってもらえるものはないかと出張査定していただいたりしました。そのリサイクルショップが遺品整理もしてくれると言うことで見積もりを出していただき、結果的にそのリサイクルショップが一番安くやっていただけたので、そちらのお願いしました。
やっとのことでリフォームスタート前に家の中が空っぽになりました。小屋中にも沢山不用品があったのでそれは後日処分していただきました。
続く〜

リフォーム前の玄関。父が大切にしていた松の木がこの家のシンボルでした。
コメント